段階的なCookie制限により、次世代アドテク王座に注目されますが、「ネイティブ広告」「人工知能」「データフィード」とテックワード満載の ウェブ広告Candy が評価されたようです。これによりユーザーターゲティングだけでなく、コンテンツマッチという嗜好軸までフォーカスされる、メディア、ユーザー、広告主の3方良しな広告システムが主役に躍り出るかも知れません。
出資するスリーアイズは、Cookieをベースとしたネット広告事業者とは異なり、コア技術である自然言語解析によって、Web上の自然言語・一般知識・トレンドを理解するAIが、高精度なコンテンツマッチングを行うネット広告配信サービス「Candy」を提供している
情報源: ディノス・セシールがCookie利用制限でも自然言語AI技術で高精度なネット広告配信を行うスリーアイズに出資 | ネットショップ担当者フォーラム
ネット広告変革要素
・Appleによる「個人情報で金儲けはせぇへんで」宣言
ITP(Cookieによるトラッキングを防止する機能)発動
・ウチの庭ではデータビジネスの勝手はさせへんで
GDPR(EU一般データ保護規則)のデータプライバシー規制
・しゃあないウチも波に乗りまっせ
AIとデータフィードでコンテンツマッチを実現したCandy
・媒体記事コンテンツの文脈を自然言処理のAIが把握
・広告主のデータフィードから関連商品を自動抽出
・記事コンテンツの関連ネイティブ広告として掲載
コンテンツトリガーな関心と行動に商品がマッチする
「今季のトレンドはチェスターコートで間違いない!」という記事に、「チェスターコート商品情報」を関連記事枠に配信。
ユーザー軸のターゲティングではなく、商品軸のターゲティングとコンテンツ軸のマッチングを掛け合わせるので、サイト未訪問の新規ユーザーや直接コンバージョンの獲得が期待されます。
女性向けファッション商材で成果ありとは聞いていましたが、まさかまさのディノス・セシールの出資とは。レガシーなアパレル企業のテック出資が盛んですが、こと成果アピールが「ファッション寄り」はこのためでしょうかね。ただ技術よりも媒体枠をアピールした方が宜しいかと。