ブランドサイトとECサイトの統合が進むにつれ、 インスタ活用 はECサイトでも標準化されつつあります。今後は「その先のCVエッセンス化」が必然となるでしょう。ecbeingが、 インスタ活用 の施策としてUGCマーケティングを成功事例をまとめていますので確認してゆきましょう。
Instagram(インスタグラム)などのSNS上に投稿された写真をECサイトのコンテンツとして活用し、アクセス数の増加やコンバージョン率(CVR)の向上を狙うEC事業者が増えている。ユーザーが投稿したコンテンツでECサイトの売り上げを伸ばすには、どんな施策を打てばいいのか。ecbeingの井上純氏(ソーシャル海外推進室 部長代理)が、海外のトレンドやクライアントの成功事例を交えて解説した。
情報源: Instagramの画像でECサイトのCVRを高めるビジュアルマーケティングとは | ネットショップ担当者フォーラム
インスタ活用 本格化するUGCのEC活用
UGC=User Generated Contents、つまり消費者が生成・投稿としたコンテンツであり、一般的には、口コミサイトやレシピサイトの「レビュー」を指していましたね。これがソーシャルメディアによって爆発的に増えているワケで、これをECのクリエイティブに活用しちゃいましょうという動きです。
UGCは「消費者目線の商品写真」でありことから「他の消費者の共感を得やすい」という素地があるため、ある意味お金をかけたプロクリエイティブよりも効果を発揮するケースがあるということです。
インスタ活用 事例とその効果
活用事例はだいたい皆さんが想像している通り、インスタフィードの形式で「画像ギャラリー化」されています。指定ハッシュタグ分だけ自動読み込みして表示しているケースですね。これを「購入者の投稿画像」で掲載し、画像クリックから該当の商品詳細ページに遷移させる構造です。
事例サイトでは、サイト購入者の25%程度が「購入者の投稿画像」を閲覧し、非閲覧ユーザーより、CVRや購入単価で高い数値を示したそうです。
またPV数の増加に寄与したり、コンテンツ接触の17%が商品詳細ページへ移動しているという成果です。
これを「低い」と見るかはサイトによって異なりますが、「単なる画像ギャラリー」を閲覧させられるよりは、よっぽど好評であると見るべきでしょう。
ビジュアルマーケティングのポイント
簡単にポイントを挙げておきましょう。
▶︎ ブランド側の投稿であるブランドコンテンツよりもUGC(購入者投稿)の方が有益。
▶︎ 単なる自動更新画像ギャラリーではなく、画像毎に該当商品詳細ページに遷移させる「ECブリッジ機能」が必要。
▶︎ スマホ画面では「ページデザイン」や「商品説明」よりも、「写真」という素材がCVRに影響しやすい。
▶︎ 顧客の投稿画像をECに活用するには、当然許諾確認などの作業負荷もあるが、ECという目的完結型の消費行動から、滞在させる「コミュニティ」への変質が求められている。
ブランドとしては「世界観」や「イメージ」も重要ですが、その価値を理解し購入という「具体的な行動者」である「顧客」が作ったコンテンツの方が、価値が高いということです。ブランドから一方的に押し付けられたイメージよりも、顧客同士が一緒に築き上げるブランドイメージの方がある意味一番健全ですからね。
もうひとつ、UGCをECに活用するメリットとして、特にファッション・アパレル自社ECでは集まりにくい「レビュー」の代替役を果たすことも挙げておきましょう。
単なる一覧ギャラリーより、商品ページでの「使用例」として応用すれば、訴求力が引き上げるのはもちろん、クリックしての「投稿についたコメント」も表示されば、レビュー機能も果たすワケです。
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