ソーシャルの口コミ によって物欲や購買意欲が動くなら、日々コツコツと投稿してコメントして分析して運用している甲斐があるというものです。「情報の民主化」を実現したソーシャルメディアで、物欲を刺激し、購買行動へと誘う影響力は如何に発揮され、ソーシャル別に恩恵を受けやすいジャンルがあるものなのでしょうか? その特性を見てゆきましょう。
企業やブランドのファン育成・活性化を支援するアジャイルメディア・ネットワーク株式会社(東京都港区、代表取締役 上田怜史 東証マザーズ上場:証券コード6573以「AMN」)では、今回「クチコミ接触者の購買転換率調査」を行い、ソーシャルメディア別・業種別にクチコミが購買に与えている影響について分析し、その結果を公表した。
コンテンツインデックス
ソーシャルの口コミ で購買に繋がりやすい業種ベスト3
1位:食料品
2位:化粧品
3位:ファッション
基本的に「女性」の購買行動がベースのようですが、いずれも「試しやすい」という点では、口コミも購買品も「日常で身近に」存在するものが対象となりやすいのでしょう。
海外では、ソーシャル上に投稿された知人の旅先の写真などが、旅行先の選択に影響するとの調査結果もありましたが、今回の調査結果において20%を切るあたり、日本の購買行動の単価の低さを物語ります。
ただ、上位が突出しているワケでもなく、各業種においても「一定上の購買喚起」の可能性を示しており、どの業種や商材は何のソーシャルメディアが適しているかの確認が必要です。ゴールデンルールではなく傾向として捉えておきましょう。
ソーシャルの口コミ まさにコンビニエンスなTwitter
最も利用されるソーシャルメディアであるTwitterにおいて、平均よりも高い購買転換率を示したのは、「飲料」「食料品」などの手軽な低価格商品となりました。お菓子を買って投稿していいねも増えて大変リーズナブルなソーシャルです。
「ゲーム」や「映画・テーマパーク」などの体験型エンタメも平均よりは上回るも、氾濫するアニメアイコンの比としては、好みの分散が伺えます。
Facebookが刺激するオッさん消費
世界的な若者離れが顕著化しても企業の広告予算を飲み込むFacebookのポテンシャルを示すかのように、「酒」「デジタルガジェット」「自動車」「旅行」「スポーツ」と幅広い業種での「贅沢品」で影響力を示しています。
低価格の日常品のTwitterとは真逆の点が象徴的ですが、どの分野でも平均以上かそれに近い転換率を誇示するあたりは見逃せません。
個人的には「ラーメンを中心とした飲食店」が極めて高い転換率を示すと予想しましたが、メタボ指数とFB転換率の関係性は確認されません。
趣味と娯楽のYouTube
「スマホアプリ」「ゲーム・玩具」「デジタルガジェット」「家電」とオタク係数の高そうなジャンルが突出するYouTube。もはやメジャーYouTuberでなくとも「趣味」に生きるための実践的ノウハウ動画の様々が購買に突き動かす模様。
「YouTubeは子供向け」という偏見は見事に覆され、遊びココロを忘れない大人も視聴時間を伸ばしているのです。
キャンペーンに比例するLINE
Twitterに類似するグラフ構成を予想されますが、Twitterよりも円形に近い構図に。「酒」「飲料」「コンビニ」など、なぜか「飲み物」に強いのは、調査直近で飲料メーカーのキャンペーンが実施されていた模様とのこと。
全世代的な利用率の高さは他ソーシャルの追随を許さないインフラぶりに、構成図もFacebookに近いカタチを示します。
ハッキリと2分されるInstagramですが・・・
全ソーシャルにおいてこれほど「優劣」が顕著となっているソーシャルはインスタぐらいでしょうか。見事なまでに「映え」に直結する分野での転換率の高さを示します。
強さは「ファッション」「化粧品」「外食店舗」と予想通り。以外にも「飲料」は苦戦し、自動車や家電、ガジェット類などは「合わない」と分類されますが、それでも平均を維持している点においては、インスタにおけるビジュアルコミュニケーションは工夫次第で、いかほどにも成果に導く可能性を秘めています。
ということで、購買転換率においては、ソーシャルコマースの本流は「インスタグラム」という結論となりますが、カチカチと打ち込んだテキストよりもセンスあふれる画像の方がココロに秘めた物欲を刺激する次第です。
詳細は各自、元記事のグラフをご参照くださいませ。