キャッシュレスの主戦場は、現金主義が横行する実店舗にありますが、ついにオンラインにも波及する模様です。勝手に開戦しておきながら、自ら巨額投資して休戦に持ち込むという身勝手の極意のようなソフトバン陣営のPayPayを中心に、自社ECを舞台にした ログインID決済 の王座決定戦の開幕です。
今回紹介する各社ID決済サービスの料金表を作成した。この料金表を参考にこれから紹介する各社サービスの違いを見てほしい。 | ECのミカタは、ネットショップ運営を支援するネットショップ専門のポータルサイトです。
情報源: ID決済4社比較!自社ECサイトへ流入後の決済時でのかご落ち防止|ECのミカタ
PayPay 相次ぐキャンペーンで顧客IDと店舗をつなぐ
サービスローンチ15ヶ月程度で2,300万ユーザーを獲得
キャッシュレスブランド認知、利用率ともにN0.1へ
増税後最も使われたキャッシュレス決済
オフライン決済店舗の拡大と並行してオフラインにも着手
「もう付き合いきれへわ」と競合他社のギブアップ待ちというサブミッションのような還元キャンペーンは、国内4兆円規模と推測される市場シェアの獲得ためなら、黒帯どころか赤字の帯でも恥じることもないとう決意の姿勢なので、無論PayPay決済の導入には、その赤字上等な還元キャンペーンに賛同することを意味します。ただもうこれはインフラと思って諦める他ありません。
ログインID決済のパイオニア AmazonPay
Amazonに登録した個人情報や配送住所などをログインで反映
ログイン情報は、自社EC会員登録に即時反映
Amazonに出店していなくとも導入可能
おおよそ5,000万人程度と推測されるアマゾン利用者数にあって、年10%で利用者が増えれば、実質的にオンラインショッッピング利用者のほとんどがアマゾンIDを保有しているという現実に目を背けるワケにはいきません。もうほとんどのユーザーが新たに個人情報や配送先住所を登録する手間を不要としています。そう手元のモバイルスクリーンでのフォーム入力は、罰ゲームの如しムダな集中力と強いられる全角と半角入力の切り替えにブラウザタブを消去するのです。
そうです、彼らはAmazonPayのロゴが見つからないECサイトなど、近いうちになくなると決めつけているのです。
そのポイント流通額は通貨を超える 楽天Pay
楽天市場の中心ユーザーである30代・40代女性をターゲットとするなら必須に
リピーター施策に最適
楽天ポイント1%還元が必須
自社ECでの決済利用でも楽天ポイントの付与が可能となる楽天Pay。これによりメデタクも自社サイトが、楽天ポイント経済圏の仲間入りを果たすワケです。あぁ、ありがたやありがたや。ただし、フューチャーショップで導入促進されているモバイルファーストな「コマースクリエーター」では楽天Pay対応を優先しませんでしたが、その理由が「あまり使われていないから」という辛辣で現実的なお応え。AmazonPayは対応済みだというのに。
8,000万人がキャッシュレスに目覚める LINEPay
LINEユーザーは約8,000万人
LINEPay登録ユーザーは3,200万人
当然登録・利用者は増えることは確実
オンライン決済であるLINE Checkoutの導入は、「MakeShop」「カラーミー」とGMOが先人を切って導入促進しておりますが、決済代行でもGMOペイメントゲートウェイや対応プラグイン が続々と対応している次第です。その利用背景拡大の可能性は、台湾の社会インフラでも利用されている実績において、「越境EC通貨」という収益拡大において導入を躊躇う余地はありません。
先行する中華決済技術のOEMなPayPayですから、実店舗での普及拡大の狙いは、日本人ユーザーの恒久的日常使いとID獲得になり、インバウンド的には訪日中国人の利用ブランドとのシームレス化となるでしょう。つまり、PayPayがオンラインでも越境なインバウンド決済ブランドとなる可能性を秘めているワケです。