「配信率」見逃していませんか?Eメールをマーケティング戦略に活かす3つのポイント | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ
Eメールマーケティングで忘れられがちなのがメールの配信率です。メールがスパムフォルダに入ったり、メールボックスのプロバイダにブロックされたりせずに、消費者の受信箱に届く確率を表します。メールの配信率によって、スパムとして振りわけられることなく、大多数にメールを無事に送信ができるかどうかが決まります。
配信率には、送信者としての評価、メールへのエンゲージメント、コンテンツの質、インフラなど、いくつかの重要な基準が影響するのです。
では、その配信率を悪化させることなく、また改善させる為には、どんなことに注意してメールマーケティングを行うべきなのでしょうか?
メルマガ会員をセグメントせよ
・すべての人が他人と同じものを必要としているわけではありません。
ブランドの情報を1から10まですべからく有り難く受け入れてくれるユーザーは少数派であることを改めて認識すべきです。いくら好きなブランドとはいえ、都合の押し付けは、ロイヤルティを反転されるに容易で迂闊な行為です。
・メルマガリストは、配信毎にオプトアウトやバウンズなどを更新し、リストクオリティを保ちましょう。
・購入見込みの高い顧客にだけに割引を提供しましょう。
・新商品情報を送るのは、過去に同じカテゴリーの商品を購入したことがある顧客にのみにしましょう。
配信頻度と配信停止数をコントロールする
・購買シーズン以外でのメールは、その許容範囲が狭くなることを理解しましょう。
事を成した後の達成感に浸っているうちに、次に課せられる課題に向き合うのは時間がかかりますし、購買心理は、ヒートアップとクールダウンの繰り返しです。
・現在送信している週3通のメールで高いエンゲージメントが得られている場合のみ、週に4~5通のメールを送信することを検討しましょう。
・オプトインもオプトアウト顧客側の都合ですが、その都合は常にオンオフを不規則かつ不条理に繰り返します。つまり一度のオプトアウトは、相応の気づかいがないと振り向いてはくれませんが、今後一切の関わりを拒絶したワケでもないのです。
・顧客の興味あるコンテンツを提供するというコミュニケーションスキルが、デジタル時代のブランディングに大きく影響を及ぼすことは間違いありません。
良化しない配信プランは繰り返さない
・割引クーポンを一斉配信する前に、過去の成果を確認しましょう。
・休眠客への再アプローチに有効なのは、本当にディスカウントだけなのでしょうか?
・たった1通のメールで様態変化してくれるほど、今の顧客は単純ではありませんが、一向に進歩がえないナーチャリングプランはそのプロセスも含めて、一切を見直すべきです。
メルマガ手法をLINEに切り替えても結末は一緒
「メルマガはオワコン」をリードセンテンスに、メールマーケティングからLINEマーケティングのシフトが行われたワケですが、結果として、メルマガで成果が出なければLINEに切り替えても一緒という次第です。
ただだた毎度同じようなセール情報を一斉配信するメルマガ手法をLINEで同じことをしても、得られる成果はそう違いがないワケです。従量制な分、LINEの方がコスト負荷が高くなるかも知れません。
ソリューションを変えただけで、開封率やCVRが劇的に改善するほどECマーケティングは単純ではありません。リアルであろうとECであろうと、人の心を動かすことが大事なのであって、それは「顧客と向き合う」という姿勢に他なりません。
フェイスtoフェイスだったり、会話という双方向性が可能なリアルよりも難しいからこそ、蓄積されるユーザー行動データが重要なのです。
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