EC改善ニーズ | GMOペパボが運営するカラーミーショップは、ECサイトにとって必要とされている機能を調べるため、ショップオーナーを対象に「ショップ機能・アプリに関するアンケート」を実施。ショップオーナーが改善したい作業、ネットショップに求めている機能、実際に活用している機能についてまとめた。
コンテンツインデックス
ネットショップ運営で改善したい作業、「更新」「分析」「プロモーション」が上位に/GMOペパボ調査
EC改善ニーズ 運営年数別
・開業5年内の場合
業務効率化とデザイン改善への関心へ移行
・開業5年以上の場合
客単価とリピーター施策へシフトし、優良顧客育成へ
そうは言っても、どんなに年数を経てキャリアを積み重ねても、移り変わりの激しいウェブシーンでの集客は永遠の課題であり、サイトや事業の成長を左右する「必要不可欠」な要素でもあるワケです。
立地での集客キャパの天井がうかがえるリアル店舗とは違って、ウェブでの集客はサイトのキャパシティには依存しない構図にあります。成長要素を限定的にするのは、それこそECという事業領域の可能性を放棄するようなものでしょう。
EC改善ニーズ 月商別
・月商100万未満
客単価と業務効率化、デザイン改善への関心へ
・月商100万以上
業務効率化を必要が高くなり、アウトソーシングへ
月商1万円未満というカテゴライズの存在がショッキングでもありますが、もうその時点で改善と発想が浮かぶ思考の方が課題かも知れません。また100万以下程度の売上で、業務効率やデザインなどに気を捉えるようでは、本質的な問題から目を逸らすようなもので、このあたりへ早々に事業撤退した方が健全な経営判断と言えるレベルでしょう。サイト自体が不要な規模です。
100万以上の月商という括りが広すぎる次第ですが、おそらく1000万規模には到達していないだろうレベルと推測されるにおいて、もう手がまわらないとか、外注しようなどと考えるなら、利益見込みはインスカンダルの方が近道かと思われます。
EC改善ニーズ 業種別別
・ファッション/アクセサリー分野
シーズンやセールなどサイト更新が頻繁に行われることもあって、ショップ更新の改善需要が最も高い。
・日用品分野
同じ商品を取り扱っている競合の多い業種なので、ショップ分析の改善がもっとも多いという結果に。
・食品/飲料分野
受注・在庫管理の改善
業界や商材の特徴によって抱える課題には「違い」が生じていますが、共通して「更新」「分析」「プロモーション」の改善ニーズは高いようです。どれもサイト運営には欠かせない重要性が高いといはいえ、いずれも「基本的な業務」の一部でしかありません。これらの運用や改善に手が回らないというなら、そもそもの事業体制に問題があると言えるでしょう。
年中無休24時間営業の牛丼屋をひとりで開店する選択肢などがないように、「キミ、パソコンに詳しいやろ、じゃネットショップ担当な」が通用するほどECは甘くはありません。
対象:カラーミーショップを利用中のユーザー
期間:2021年1月26日~2021年1月31日
方法:ネット上のアンケートにて回答収集
有効回答数:150名(運用年数別、月商別の分析に関してはアカウント名の記述があった128名)
主体:カラーミーショップ
改善は成長の栄養素
月商の違いでも、業種の違いでも、「顧客管理」や「接客対応」の改善ニーズがそれほど高くなく、少ななくとも優先度が低いのですが、今のECマーケティングの主流は「顧客満足度の向上」であり、そのはじめの一歩は、「顧客と知る」ことにあります。どんな売上規模であろうと顧客管理こそが、EC事業を成長させる唯一のエッセンスなのです。