SNSは企業が宣伝する場所ではないとする通説がありますが、ユーザーが 企業公式アカウント をフォローするきっかけは、キャンペーンの参加であり、紛いもなく企業宣伝活動への賛同なワケですから、単なる情報発信提供だけでなく、収益性を見込んだ実益活動の場としての可能性を追求すべきときが来たのです。
SNSはインターネットの世界で、確固たる地位を築いています。一方でビジネス、特にデジタルマーケティングの分野では必ずしも有効なものとはなっていないという声が多いのも事実でしょう。この記事では効果的なSNS運用と事例を紹介していきます。
ソーシャルユーザーの企業公式アカウントとの接し方
企業公式アカウントをフォローしている:55.7%
・10代:57.6%
・20代:57.1%
・30代:53%
・40代:49.5%
・50代:53.8%
意外なことに50代の企業フォローが高い数値を示していますが、そのきっかけがキャンペーン参加という理由が多く、それはフォローだけでなく、購買のキッカケとなる可能性を秘めているようです。
SNS閲覧での購買行動
SNSでの閲覧をきっかけに商品やサービスを購入したことがある:76.9%
・菓子:44.3%
・コスメ系:38.3&
・外食チェーン:37.5%
・ドリンク類:37.4%
・食料品:35.9%
コンビニなど身近に入手可能なマスプロダクト系が上位を占める感があり、ナショナルチェーンとSNS施策の親和性が伺えます。
服:17.4%
靴・財布:13.7%
アクセ:13.2%
とファッション商材も可能性を感じさせる結果であり、認知も購買も共感も一導線上で完結可能なソーシャルコマースこそが、最重要収益チャネルとなることは間違いありません。
企業公式アカウントの運用目的
1位:商品や事業の紹介や宣伝:68.7%
2位:定期的な情報提供:53.6%
3位:会社案内・人材募集:40.6%
4位:マーケティング:17.3%
5位:消費者の評価・意見の収集:8.3%
つながりや絆であろうとそれが企業活動である以上、そこには一定の成果と収益性が見込まれなければなりません。広告掲載で反響具合を気にするように、いいね数やシェア数は、成果要素として必要不可欠ですが、直接的な収益を確約するワケではありません。反響から売上数と、企業の公式アカウントの運用は、リアルな実益重視とシフトするときが来たのです。
実益重視なSNS活動となるソーシャルコマースでは、従来の販売手法や接客が通用するとは限りません。企業・ブランドと一般消費者の立場はフラットな関係性においてこそ成立する領域です。
見え透いたエゴは、築き上げた企業価値を完全炎上させるに十分な可燃性を秘めているワケで、その収益と裏腹に、最もリスキーなショッピングエリアであつことは肝に命じておかねばなりません。ひとつ売って、ふたつ燃えるようでは利益は遠のくばかりです。