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AppleCard クレカ詐欺や不正アクセスを撲滅し、飲酒ショッピングを増長させる安全神話へ

毎回デバイスで世間を賑わすApple発表会ですが、すべからく「サービス」に徹した今回の注目はAppleCardです。その強固なセキュリティと個人情報ビジネスに一線を引いた仕組みは、不正アクセスによって得られる情報を極めて限定的にし、その行為自体を「無駄」とする可能性を秘めている次第ですが、アルコール大国アメリカにあって、クリック決済を増長させる「魔のカード」となるかも知れません。



Apple Cardはクレジットカード詐欺をずっと難しくする

一切のハードウェア製品が登場しない異例のアップル発表会。数々の定額サービスの登場に加えて、その支払い方法は当然ながらApplePayとなりますが、合わせてクレジットカードを進化させてきました。

従来の物理的でプラスチックなクレジッカードをiPhoneに「非物理」的に搭載したのです。個人情報界隈を賑わすFacebookやGoogleと対極的に「ウチらは個人情報には関心ないもんね」とアナウンスするワケです。

Apple CardはiPhoneのウォレットアプリに内蔵され、TouchIDやFaceIDといった生体認証機能をインターフェイスに、利用毎にセキュリティーコードを生成するという徹底ぶり。登録している銀行口座や登録情報はセキュリティチップに保存されるという。どこで買った何を買ったなんぼ使ったという利用データも企業側には提供しない。個人情報をビジネスにしない決意のような仕様です。

iPhoneそのものが盗まれても、生体認証では実質的に利用は困難ですし、Find My iPhoneで居場所を通知されるだけ。スキミングは通らないし、仮にセキュリィコードを読み取られたとしても、次回には利用できません。
利用情報は「グラフィカル」に管理され、家計簿アプリさえも不要にしてしまいます。AIで自動仕分けするわ、利息計算をするわで、本来のキャッシュレスの利便性が詰め込まれたような機能の数々。

さらには「デイリーキャッシュ」というキャッシュバックサービスの大判振る舞い。ポイントサービスでないことはアチラっぽいですが、日本でのサービスローンチ時期は不明。本国で今年夏という予定なので、一年後ぐらいでしょうか。さすがにその頃にはジャパンのお支払い事情も変わっているでしょうから、国内勢とApple Cardがどう連携するのか、はたまたガチンコ勝負となるのか見ものです。

「でもクレカってやっぱり物理的カードじゃないとね」という方々には、キチンと物理カードも用意いたしますよチタンで。著名もカード番号も有効期限もセキュリティコードさえの記載もありません。iPhoneの最新機種よりも俄然注目度高いアイテムとなるでしょう。

使わなくとも持っておきたいApple Card。最高のセキュリティは「使わないこと」だったりします。

18年の不正アクセス発生状況、23.6%増の1486件に

そのリリースにも驚きがないほど日常化してしまった不正アクセス。事件の認知・検挙状況という報告なのでいわゆる「氷山の一角」に過ぎませんが、それでも前年比23.6%増という結果です。

件数自体は1,486件と5年前の3,545件から相当数が減った状況ですが、セキュリティ意識やサイト自体のアップデートの賜物かと思いきや、平成29年から増加してしまいました。

サイト自体が増加傾向にあるともいえますが、いわゆるハッキングのような手口に加え、人的な行為によるものが大半を占めるという始末。どんなに強固なセキュリティでもそれを管理する「人の心」が歪んでいれば意味はありません。

調査結果においては、ECサイトなどへの不正アクセスは全体の1.8%程度にとどまり、クレジットカードの不正利用などの直接的な被害も全体の10%程度に留まっています。

「なんだ大した被害じゃないじゃん」と甘い考えは禁物です。

仮に利用者の実害が軽微であったとしても、不正アクセスにあったサイトの被害は甚大です。被害はその後の方がコスト負担が莫大なのです。セキュリティ調査は実施しなければなりませんし、当然健全化に向かうまでサイト自体や決済機能を停止する必要も。ECであれば実質的に「閉店」に追い込まれます。長年に渡って蓄積した資産ともいえる会員情報は一度リセットする必要にも迫られます。

決済に関わるカード情報情報の非保持化が進んでも、個人情報は管理せざるを得ません。危機意識をサイトや運営者自身で強く持つことが、ハッキング行為を寄せ付けない「誰もができるセキュリティ行動」の第一歩なのです。

飲酒後のネットショッピングが5兆円超の巨大市場を形成している

酔っ払いで小売経済圏を支えるとでもいうのでしょうか。脂肪も糖もアルコールもすべて蓄積したかのような肥満体型が成人の6割を占めるようなアメリカでのお話です。

・酔っ払いの一人あたりの平均年間支出は4万9000円と試算
・全体で79%、男性78%、女性80%で、収入が多いほどその傾向が強まる
・呑むと買っちゃうのは、服66%
・スポーツ関係者94%、運用業者92%と呑んで買う常連
・ビール34% 、ワイン29%を呑むとポッチっちゃうのよね
・彼らは日常的にアルコールを嗜み、週平均で10本も呑むんだそう
・アマゾンなら酒もクリックも捗るわ85%

そんな呑んだ勢いで買っちゃて後悔しないの?という問いに「やっちまった」と反省するのはわずか6%のみという。ただし20%が返品した経験ありとも。

返品上等のお買い物事情ならではの結果ですが、アルコールがカートクリックを増長させているというよりも、アメリカンたちは日常的に酒を呑む量が多いというだけの話かもしれません。当然のように呑みながら酒を買っているワケで、閲覧とリコメンドのカオスぶりが想像されますが、商品ターゲティングにビールやワインは欠かせないものとなるのでしょう。


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