日本でも世界でも広告費を牽引するのは、「モバイル」で「運用型」で「ソーシャル」のフィードで展開される「動画」という高画質でリッチなコンテンツなのです。5Gというインフラがその成長性に寄り添います。この状況により、紙媒体の存在は、 広告予算 の狩場という位置付けが明確となりました。
1月23日、電通グループの海外本社である電通イージス・ネットワークが、世界59カ国・地域から収集したデータに基づき、「世界の広告費成長率予測」を発表した。
情報源: 2019年の世界の広告費成長率は2.6% ― 引き続きデジタルが成長を牽引 | AdverTimes(アドタイ) by 宣伝会議
世界のデジタル広告トレンド
世界のデジタル広告費の成長率
2019年 11.2%
2020年 10.5%
2021年 9.5%
成長を牽引するのは、
オンライン動画広告
ソーシャルメディア広告であり、いずれもモバイルで展開
2020年、日本の広告市場
東京2020オリンピック・パラリンピックの開催等で、成長率は2019年を上回る2.0%と予測
五輪特需があっても世界標準には遠く及ばない成長具合
運用型広告を中心に二桁成長(12.5%)でデジタルが牽引
モバイル、動画広告、メディア連携施策が拡大(希望的配慮入りか)
五輪後の2021年は、反動があるもなんとか1%程度の成長は維持
広告媒体の状況と傾向
世界中でデジタル広告が市場を牽引し予算拡大に貢献
TV、ラジオメディアの再成長にデジタルが貢献(電通の希望)
紙メディアの減退は底無し
新聞(−7.1%)、雑誌(−6.3%)

電通イージス・ネットワーク「世界の広告費成長率予測」
紙媒体はあらゆる点において、広告トレンドから引き離された存在となったようで、その特性からも併用・併存しにくいことからも、今後はユーザーの利用時間だけでなく、投じられる広告予算も大幅に奪われる「狩場」となることでしょう。
20年以上も雑誌広告営業に従事した筆者が、このような記事タイトルを付けた心中お察し頂き、お見舞い申し上げてくださいませ。